CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition。
巨軀を駆り、呼子の海沿いを走った。
橋を渡る。その行為が、なぜこんなにも心を自由にするのか。
橋の向こうに待っているものは、何でもない日常の延長線なのに、
なぜか“越えた”という感覚が残る。

風の見える丘公園から呼子大橋を見下ろしたとき、
鉄の骨組みが海に浮かぶように、凛と立っていた。
このバイクも、この橋も、鉄の塊だ。
けれどその役割は、閉じることではなく、つなぐことにある。

自由は、風の中にあった。
そして、それを駆る手応えが、確かにこの手にあった。